解離性障害とトラウマ、解離症状の「誤解」

解離性障害は、もっとも誤解されて誤診されている病気です。精神科医や心療内科医の中には、解離性障害をほとんど治療したことがないという人も結構いますし、解離性障害の症状を診ても統合失調症やうつ病と誤診しています。その誤診だけ […]

懺悔(ざんげ)強迫・加害恐怖と強迫性障害(強迫神経症)

懺悔強迫と呼ばれる症状があります。自分が他人を傷つけるかもしれない(例えば「駅のホームで前に立つ人を突き落としてしまう」「抱いている赤ちゃんを床に落としちゃう」「痴漢をしてしまう」)という強迫観念(加害恐怖)に悩んでいる […]

躁うつ病(双極性障害)と青年期――「大人になる」とは

私たちがこの社会の中で、自分自身を「これが私」と認める「自分」、その「自分」を「アイデンティティ」と呼びます。 私たちのアイデンティティが形作られ始めるのは、自意識が芽生える中学生の頃になります。通常は中学生から20代ま […]

不眠症のスピリチュアルケア、『眠られぬ夜のために』(ヒルティ)

不眠症は病気である、と一般に言われています。たしかにそうです。日頃、私たち医師は患者さんの不眠を治すことに腐心しています。いかにして患者さんがよく眠って健康を回復するように援助するかは、私たち精神科・心療内科医の腕の見せ […]

精神科薬物依存について

睡眠薬や抗不安薬を一度飲み始めると「止められない」「癖になる」「依存する」「薬漬けになる」と恐れる人がたくさんいます。精神科や心療内科で治療は受けたいけれど、薬による治療は避けたい、という人が多くいます。 そのように、向 […]

「五月病」とは

「五月病」という病名は精神科でも心療内科でも存在しません。しかし、五月病と呼びたくなるような病状があるのは事実です。 この日本では、4月に大きな生活や仕事の変化を迎えます。仕事では、転勤・昇進・業務内容の変化、家庭では引 […]

カフェインと心の病について

日頃の診療でカフェインについて注意を促すことが増えました。 カフェインは、コーヒー、緑茶、ウーロン茶、紅茶、コーラ、栄養ドリンクなどに入っている成分ですが、カフェインは一つの化学物質であり、もっと言えば脳を刺激する「薬物 […]

「障害」の表現についてーーDSMによる精神科診断の問題

パニック障害という病名がありますが、普段の診療でこの病名を使って話す時、いくぶんかの躊躇や戸惑いを感じています。 「パニック」の表現は良いのですが、そこに「障害」が付くと、一生付きまとう障害と誤解されかねません。実際、「 […]

統合失調症の急性期への接近法

統合失調症の急性期に見られる、いわゆる精神病状態は、それを経験したり、その状態の人に接したりしたことがない人にはなかなかわからないものですが、壮絶な状態です。 その状態は、自分が何なのかどこにいるのかわからない、世界と自 […]

緩和ケアでの経験、「スピリチュアルケア」

重い病気に罹った人は、「なぜ?」「どうして?」「この私が(こんな病気になった)?」と、発病の「原因」「理由」を考え、私たち医療者に疑問を投げかけます。 私たち医療者が、そうした彼らの「なぜ?」という問いが何を問うているの […]