心療内科とは

心身症とは

心の問題、悩みやストレスがあって、それが体の症状になって表れる状態が心身症です。

たとえば、上司からパワハラを受けている人が仕事中にあわててトイレにかけこみ下痢をする(過敏性腸症候群)とか、友達関係で悩んでいる学生が登校前になると喘息発作を起こす、といった状態です。

心身症には、めまい症やアトピー性皮膚炎、胃潰瘍や高血圧といった病気が含まれます。(逆に、めまい症やアトピー、胃潰瘍などの全てが心身症だとは言えませんが。)

心療内科とは

内科や皮膚科などの医師は「体」を診ることが仕事です。

しかし、心身症に対して体を診て検査をして薬を処方しても治療効果はありません。
そのため、心身症の背後にある心の問題を取り上げ、職場や学校などの環境調整をしたり、カウンセリングをして悩みを解決したりすることによって心身症を治療しようという考えで作られた診療科が「心療内科」です。

心療内科は、臨床現場の必要から生まれた診療科なのです。

精神科とは

一方で、医学の診療科では古くから、「精神科」があります。
こちらは、「体の症状は無いけど精神状態がおかしい」病状を診ていく診療科です。

具体的には、統合失調症、躁うつ病、うつ病、パニック障害などで、幻覚・妄想・気分高揚・抑うつ気分・不安発作・自閉などの症状がある病状を診るのが精神科です。

精神科は「精神(心)」を診療する診療科なのです。

心療内科は身体科と精神科の橋渡し役

このような事情から、心療内科は、内科や皮膚科や脳外科といった「体」を診る診療科と、「心」を診る精神科の間にまたがる広い分野の診療科と言ってよいでしょう。

心療内科の臨床には、心と体に関する幅広い知識似加え、診療経験や社会常識・社会経験が必要なのです。
ほんとうに奥が深い診療科なのです。

心療内科の選び方

それでは、「体の問題か心の問題かわからない」状態にある患者さんは、心療内科を受診するのが良い、と言えるでしょうか?

その問いに「そうです」と答えられないのが日本の現状です。

日本では、医師は自由に診療科を標榜できます。「体」しか診てこなかった内科医や脳外科医が開業したとたんに心療内科を標榜することもあるし、自分の関心のある「心」の領域しか診てこなかった精神科医が心療内科を標榜することもあります。

経験が足りない医師の元では誤診や誤治療を招きかねません。
心療内科を標榜するクリニックを選ぶに当たっては、医師の経験と学識を確かめられると良いと思います(できればそれに加えて医師のパーソナリティ、「顔」が見えるといいですね)。

水谷心療内科 院長 水谷雅信

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