『ぼくらの中の 発達障害』

発達障害につき、たくさんの本が出されています。発達障害の人を診療する医者、ケアする臨床心理士や教員などの援助職側から書かれた良書として、この本を一押しにしています。この本には、日本の良識ある精神科医の、きめ細やかな感性と […]

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「おとなの発達障害」研究会

先日私は、臨床経験20年から30数年のベテラン精神科医が集まる研究会に参加しました。その会の中では私は最年少クラスでした。 会のテーマは「おとなの発達障害」。現在の精神科臨床のトピックの一つです。 講師は還暦を超えた児童 […]

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「人の心がわかる」とは

かつて私は「認知症疾患センター」の責任者として働いていたことがあります。そこでは、認知症の鑑別診断をしながら(認知症だけでもたくさんの分類がありますし、認知症の症状が生じる病気はもっとたくさんあるのです)、認知症の人と御 […]

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「いじめの政治学」と「トリクルダウン」

いじめは3段階に変容する この人間社会における「いじめ」の病理、特に被害者の心理と集団力動について書かれた論文として、私が一推しにあげているのは精神科医中井久夫の論文「いじめの政治学」である(『アリアドネからの糸』所収、 […]

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社交不安障害(対人恐怖症)とは

社交不安障害(social anxiety disorder、略してSAD)という病気があります。 この障害、SADを持つ方は、「人が怖い」のではなく、「人前で恥ずかしい思いをするかもしれない」場面をひどく怖れます。たと […]

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うつ病と自責感

前回、うつ病・抑うつ状態についてお話ししました。 うつ病において大きな問題となる症状は、「自分は役に立たない」「生きている資格がない」「ダメな人間」といった、自分で自分を責める自責感情です。 この自責感は、とても厄介なも […]

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うつ病・抑うつ状態とは

うつ病・抑うつ状態という病態ほど、一括りにして話すことはできない病態も珍しいかもしません。 一般にうつ病・抑うつ状態と言われる病気の中に、統合失調症、躁うつ病、不安障害、適応障害、人格障害、PTSD、発達障害、認知症など […]

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